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1st album『for』セルフライナーノーツ

こんにちは!
またまたお久しぶりの投稿になりました。
皆さんお元気にされていますか。

11月に入ってめっきり寒くなりましたね。
風邪を引かれた方も多いんじゃないでしょうか。

既にウェブサイトには
色々と情報を載せておりますが、

わたくし大江和基の
1stアルバム『for』が
先月10月29日に
発売になりました!

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やーありがとうございます!

ブログでもちょこちょこ
作業しています とか、
レコーディングしています とか
色々投稿していましたが、、

やっとこさ!
作品として世に出すことができました。

本当に嬉しいです。



今回の記事は
アルバムの制作経緯や
楽曲の解説など、
所謂セルフライナーノーツ的な
感じで書かせていただこうかなと
思っています。

最初はアルバムの
ブックレット(歌詞カード)に
ライナーノーツを載せようかなとか
思っていたんですが、
そんな時間の余裕も全くなかったので、、

今はもう完成して、ゆとりがあるので笑
ゆっくり書かせていただこうと思います。

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まず今作の制作経緯ですが、
自分の中でいくつか
きっかけになった事があります。

最初のきっかけはだいぶ前になるのですが、

20代前半くらいから、
ギターリストとして色々な方と
演奏活動をさせてもらっているわけですが、

ライブをコンスタントに重ねていく中で
例えばシンガーの方と一緒にライブを行うときに、
ライブの内容によっては
誰かの曲をカバーをしたりするわけですね。
これ自体は普通の事なんですが。

その時期に特に多かったのが
全編カバー曲、というライブ。
自作曲が一曲もないという、
そんなステージが多い時期がありました。

そんなライブを何回か経験した時に
ふと思いました。

ーこれは自分の音楽として
 お客さんに届けることが
 できているのか


もちろんカバーが悪いとか、
そんなことは微塵も思っていません。

演奏する側は自分の好きな曲を
演奏したい、カバーしたいと思うことは
自然だと思います。

例えばストリートライブや
投げ銭のバーライブなど
不特定多数の方々の前で演奏する場合、
みんなが知っている曲を演奏して
こちらに注目してもらう、とか。

それ以外にもカバーを演奏する理由は
様々だと思っています。

ただ、そんなライブが重なった時期に
「自分が作った音楽をやりたい、形にしたい」
という思いが徐々に自分の中に
生まれた気がします。

そこからすぐに曲を作ったりとか、
そんな行動的な感じでは
なかったんですが。

それが最初のきっかけです。


次のきっかけは2016年に
森田大地君と『a little time』という
アルバムを制作した時のことです。

この作品は小笠原諸島の母島への
演奏旅行がきっかけになって
制作した作品なのですが、
作品を作る1年前くらいから
森田君とはちょくちょく
演奏する機会がありました。

その時に演奏していた曲はカバーの曲と
森田君がソロ用に作った曲だったので、
アルバムを制作するにあたり
オリジナルの曲を書き下ろしました。

収録する楽曲が揃っていないうちに
録音スタジオをおさえたりしたので、
なかなかタイトなスケジュールの中での
録音になったのですが
これがなんとか形になって
無事CDにすることができました。
僕個人としてましても、
内容的にイメージしていた物に近いものが
作れたという実感がありました。

それが
「あ、頑張ったら形になるんや」
という自信に繋がりました。
なんだかんだ、もがいたら
作品は作れるんやと笑


その後くらいから
ソロアルバムのイメージが
湧き始めました。

ちょうど自宅で録音できる機材を
導入し始めた時期だったので
仕事の空き時間に遊びで録音作業を始め、
その時に思いつきで作った楽曲が
今回の作品に繋がっていきました。


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という感じで制作の経緯としては
色々なことがあったんですが
やっぱり一番の理由は
「改めて音楽を好きになった」
もうこれに尽きます。


というのも、
ここ1~2年は
自分の中での音楽的な嗜好が
すごくハッキリしていた時期で、
「今こういう音を聴きたい!」
「こういうサウンドが好きや!」
という自分の好みが、
すごく理解できました。
それもとても細かいところまで。

なので、これだけ自分の好きな音楽が
はっきりしているのなら
今それを形にするべきじゃないかなと、
素直に思いました。


僕は一リスナーとして
ライブを観に行くことも
大好きなんですが、
音楽に触れている時間として
一番長いのはCDやレコードの
いわゆる「録音物」を聴いている時間です。

自分が聴きたい物を作りたいという、
ミュージシャンというよりも
一リスナーとしての願望が
今作を制作した理由の
8割くらいを占めているかもしれません。


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という感じで、
2016年の暮れくらいから
アルバム制作用にデモ音源を
作り始めました。

普段はギターリストとして
活動しているので
当初は演奏者として
何かしらアピールできる作品が良いと思い、
インストゥルメンタル(歌なしの楽曲)メインで
歌が入っている曲はアルバムで
2曲くらいのイメージだったのですが、
制作していく中でどんどんイメージが
変わり始めました。


歌入りの楽曲も当初は
「誰かに歌ってもらおうかな」と
考えていたのですが
途中から「自分で歌った方が良いかもしれない」と
思い始めました。


これにも理由がありまして、
僕の好きなギタリストで
鈴木茂さんという方がいらっしゃいます。
元はっぴいえんどのギタリストとして
とても有名な方です。

茂さんは自身のソロ作品では
自分自身で歌われています。
主観ですが、
いわゆる上手いという感じの歌声ではなく
まさに「味がある」という感じのボーカルで、

『自分で作った楽曲は下手だとしても
 自分で歌った方が曲の良さがでる』

という茂さんの著書でのコメントは
すごく印象に残っています。

僕が好きなギタリストの方は
ステージや録音で歌う方が多くて、
故大村憲司さんや
David.T.Walker(彼は作品中で歌うことは稀ですが)
などなど。
そういった方にとても影響を受けました。

みなさん普段はギタリストとして
仕事をしていた人たちなので、
「お仕事」というよりは
単純に好きで歌ったんじゃないかと
思っています。
真意はわかりませんが・・









(7:08くらいで急に歌い始めます 笑)


というような偉大なる先人の
ギタリストの影響もあり、
今回は自分でボーカルを
担当することしました。


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という感じで、
アルバム制作の経緯を
書かせていただきました。


ここからは
今回のアルバムの内容について
お話しさせてください。


アルバムの収録楽曲のデモが完成し
レコーディングのリハーサルに入る頃には、
僕の中で明確なサウンドの
イメージがありました。

とにかく何回でも聴ける
サウンドにしたかったので
演奏は極力シンプルな
バンドスタイルで。

アルバム制作に入る時期に
ヘビーローテーションで聴きまくっていた
いくつかのアルバムのサウンドに
とても感銘を受けていたので、
その作品で流れている空気感や情景に
強く影響を受けました。
具体的なサウンドというよりは
空気感です。

その作品を挙げさせていただきますと、

こういった作品以外にも
本当にたくさんの作品から
影響を受けていますが、
もしご興味がある方がいらっしゃったら、
是非チェックしてみて下さい。
本当に素晴らしい作品ばかりで、
今回のアルバムを制作するにあたり
本当にたくさんの刺激をもらいました。

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ここからはアルバムの楽曲解説を
小話を織り交ぜながら笑 
書かせていただきます。


歌詞の内容に関しては
個人的にあまり解説する必要がないと
思っていまして、
その他の話題を織り交ぜながら
書かせていただきます。



①Introduction


アルバムの最初の楽曲は

短いインストゥルメンタルです。


普段からギターを弾いて

いいコード進行を見つけては

携帯にどんどん録音していく、

という作業を繰り返しています。

このメロディはそんな中から

生まれたものです。



②晴れていく


この曲がアルバムの中で

一番最初に生まれた曲です。

冒頭の1フレーズが

歌詞と同時にできた瞬間から

アルバムの制作が始まりました。


その後がすごく難産で

結局歌詞まで全部完成したのは

録音寸前のギリギリの時期です。


この楽曲で使ったギターは

いわゆるアコースティックギターではなく

Dobro社のリゾネイターギターというもので、

ブルースやカントリーといった音楽で

頻繁に使用されているものです。

僕はこの楽器の音が大好きで、

今作では色んな楽曲で使用しています。


楽曲もアルバムの雰囲気を

主張するようなサウンドに

なっていると思います。



②風が一緒に


楽曲が完成したのは

アルバムの中でも最後の方で、

それまでできた曲があまりにも

スローな曲ばかりだったので

意図的に「元気な曲を!」

というイメージで制作した楽曲です。


テンポが遅くもなく

早くもなくという感じで

ドラムを担当してくれた

中居君はとても苦労していました。

我ながら何とも形容しがたい

テンポ感です。


今作ではアコースティックギターを

たくさん弾いたのですが、

この楽曲のみギブソンの

1967年製のJ-50という

ヴィンテージのモデルを使用しました。

このアルバム用に名古屋まで行って

手に入れたのですが、

結局この楽曲でしか使用しませんでした。

後の曲のアコギは全て、

長年使用しているMartinのギターで

録音しています。

アメリカのポップロックみたいな、

爽やかなサウンドをイメージしました。



④遠くまで


アルバムで一曲は

弾き語りっぽい曲を入れたいなと思い

制作した楽曲です。


この楽曲のみドラムは打ち込み、

プラス、ギターと歌だけの

シンプルなサウンドです。


全く似ていませんが

個人的にはハナレグミの

永積タカシさんのようなイメージで、

空と海が見えるようなサウンドを

イメージしました。



⑤Interlude


この楽曲から

アルバムの後半部分になります。


この曲はウクレレを使って演奏しました。

実はウクレレデュオのLagoo用に

ストックしていたメロディで、

アルバムの中間に何か息抜きに

なるものがほしくなり、

急遽録音の最終日に録りました。


アルバムの収録時間は僅かですが

実際は4分くらい弾いていて

その真ん中だけを抜き取って

収録しています。


使用したウクレレはこれも

アルバム用に急遽手に入れた

kamakaのウクレレです。



⑥春先の雨


「晴れていく」と同時期くらいに

できた楽曲です。


この曲は最初から最後まで

一筆書きで即興で作りました。

どういう方法かというと、

ギターを弾きながらコードは手クセで

イントロから最後まで一気に

歌を作っていく方法です。

歌詞だけは適当で。

なので曲の構成が他の曲と違って

かなり独特な感じになっていると

思います。


その方法のお陰でメロディは

一気にできたんですが、

歌詞が全くイメージできなくて

結局友人のシンガーソングライターである

茜ちゃんに依頼して

彼女に歌詞の大部分を書いてもらいました。


サウンドは

晴れていくと同じでシンプルですが、

鍵盤を担当してくれた濱田卓也君が

実に良いオブリガードを

弾いてくれています。



⑦メイビー        


この曲はアルバム中で唯一、

しっかりコンセプトを立てて

制作した楽曲です。


毎年冬にツアーを共にする

カサスリムという

関西の歌い手がいるのですが、

「彼ならこんな曲を作るかな」

とイメージしてメロディを練りました。


カサやんはブルースをベーシックに

色んなタイプの楽曲を

演奏しているシンガーですが、

どの曲にも彼独特の哀愁が感じられます。

そんな雰囲気をイメージしました。


結果的に歌入れ初の僕にとっては

かなりハードルの高い

メロディラインが完成し、

ボーカルレコーディングでも

一番時間がかかった曲です。

とにかく歌うのが難しい。

アルバムの発売前に

シンガーの瀬戸山智之助君が

この曲をライブで歌いたいと言ってくれて、

僕より先に人前で歌うという

面白い出来事もありました。



⑧Green


当初はインストゥルメンタルメインの

アルバムをイメージしていた、

と書かせていただきましたが

結局インストらしいインストは

この楽曲くらいです。

ある日の夜、お風呂上がりに

ふと降りてきたメロディから

一瞬で出来上がった曲です。


タイトルの「Green」は

英国のギタリストのPeter Greenから。

彼のシンプルでメロディアスな

ギターにインスパイアを受けた曲です。


⑨幻が見えたら


アルバムを制作していた時期に

特によく聴いていたのが

加藤和彦さんの「Gardenia」。

この作品は録音は東京ですが

サウンドは完全にブラジル系、

いわゆるボサノヴァです。

そのサウンドの虜になり、

本当に何回もリピートして聴きました。


他にも

Billy Joel「Just The Way You Are」

10cc「I`m Not In Love」など

ボサノヴァの要素を

取り入れた楽曲が大好きで、

必ず一曲はボサノヴァの曲を入れようと

決めていました。


メロディだけは「春先の雨」と同じように

一気に書き上げることができました。

ただこの曲も歌詞が全くできず悩みました。


そこでまた、ある人に歌詞を依頼しました。

ドラムスを担当してくれた中居渉君です。


彼が以前作詞をしていた曲を聴いていて、

それがとてもいい歌詞だったので、

お願いをしたら快諾してくれました。


結果的に僕の中からは出てこないような

言葉で楽曲の世界観を作ってくれました。



⑩Rose


アルバムの最後は

ドブロギターのインストゥルメンタルです。


この曲に関しては完全な即興で、

伴奏のギターだけ先に録って

6テイク程弾いた中から選びました。


実は後半のフレーズで

普段自分が全く弾かないような

メロディを弾いていて、

最初このテイクを聴いたときに

「ん~~~?????」

ってなったのですが、

エンジニアを担当してれた阪本君が

「これが良い」と言ってくれたので

彼の意見を採用させていただきました。


当初アルバムの雰囲気に

合わないかな?と思い、

ボツにする予定だったのですが

アルバムの最後に入れることができました。


自分的にはデザート的な位置づけです。






以上、

全10トラックのアルバムとなりました。





最後に今回の録音に参加してくれた

バンドメンバーを紹介させて下さい。


Bass-本澤恵子≒KP from OCEAN

Bass-山極祥瑛

Drums-中居渉

Keyboards-濱田卓也


今回のバンドメンバーには

本当に感謝しています。

実にナイスなプレイで

楽曲の情景を彩ってくれました。



今回は初めてのボーカルや作詞など

粗削りな部分もあるとは思いますが、

今自分が表現したい音を

形にすることができたと思っています。


あとはたくさんの方にこの作品を

聴いてもらえれば、もう最高です。

それ以外は何もいりません。


是非皆さん、

今作をよろしくお願いいたします。

長文になってすみません。





今年も残りあと少し・・!?

とにかく皆さん、風邪などに気を付けて!




by mustang1029 | 2018-11-06 23:47